「実績」を英語に翻訳するとき、普通は名詞として、「achievement」と「result」を筆頭に「record」、「performence」、「accomplishment」、「experience」などの訳語から状況に応じて適切な単語を選ぶことになると思います。
けれど、「実績作業時間」などのことばを英語にしようとすると、上のサイトで紹介されているような名詞では上手に表現できません。
「実績」の訳語として使用できる2つの形容詞を紹介します。
1.「予測~」に対する「実績~」としての「actual」
「actual」の意味は「実際の~」だと覚えている人も多いかもしれません。
しかし、少し立ち止まって考えるてみると、「実際にかかった~」いう意味を持つ「actual」は、実は「実績使用量」や「実績作業時間」などの英訳にぴったりなんです。
いくつか例を挙げてみます。
実績作業時間:actual work
発注実績:actual order
売上実績:actual sales
実績値:actual value
実績データ:actual data
実績消費量(消費実績、実需):actual consumption
(予算 budget に対する)実績コスト:actual cost
注目したいのは「実績~」と実績が前に来るパターンだけでなく、「~実績」という実績が後ろに来るパターンでも、実績を形容詞として訳せる場合があることです。
特に IT 関係の仕事に従事されている方は、データが現実の実績であることを示すときなどにこの「actual」を覚えておくと、ぐっと引き締まった英文を書くことができるはずです。
2.「過去の」という意味で「past」や「previous」を使用する
こちらの質問への回答がすごく的確です。
「制作実績」は、past work や past projects、previous work、previous projects など、形容詞の「past」や「previous」を使用すると、グッと英語っぽく表現できるということですね。
翻訳しようとしている日本語が「実績」という名詞だからといって、英訳でも名詞を使用しなければいけないという縛りはありません。
「achievement」や「result」などの基本となる名詞表現を覚えるだけでなく、「actual」や「past」などの形容詞を他の表現と組み合わせることで、シンプルかつ引き締まった英文を書くテクニックも身に着けていっていただければと思います。