テキパキ英語

英語に翻訳しにくい日本語の単語を中心に、ぴったりの英語表現を見つけるための発想の転換のヒントと英訳の実例を紹介しています。

「本番環境」の英訳と現場で使えるすっきりした英語表現の実例

海外のチームも含めたオフショア開発などでは、「本番環境」や「テスト環境」などの意味の取り違えによるミスは絶対に防ぎたいですよね。

「本番」という英語にするのが難しそうな単語を含む「本番環境」について、関連用語も含めて英語表現をまとめてみました。

  

開発環境、検証環境、ステージング環境、本番環境の英語

 

  • 開発環境:Development Environment
  • 検証(テスト)環境:Test Environment / QA Environment
  • ステージング環境:Staging Environment
  • 本番環境:Production Environment

プロジェクトによってはステージング環境を特別には設けていない場合もあるかと思います。

また本番環境にあたる環境を「稼働環境」や「実稼働環境」と呼んでいる場合でも、英語では「Production Environment」で大丈夫です。

 

差が付くポイント1:「環境 (environment)」を省いて表現できることも多い

箇条書きなどでは、「production environment」と「environment」まで補う方が誤解を避けれてよいかもしれませんが、文章の中では「environment」を省いて「production」とのみ表記する方が英語らしいすっきりとした文になりやすいかもしれません。

 

例:

The following considerations must be noted when both catalog data and asset files are published to production:

Indexing without staging propagation - IBM

 「本番環境への公開」という部分が「environement」という単語なしですっきりと表現されています。

 

Languages, environments, and technologies are all of significant interest because in many cases the decisions regarding development affect the security and performance of applications deployed in production.

Why Flash can't win the Web application war - F5 DevCentral

こちらも「本番環境にデプロイ/配備済みのアプリケーション」を「environment」という単語なしで表現しています。 

 

英語のメールなどを書いているときに、この「environment」は冗長だし省けるかもと考えられるようになると、表現をすっきりと洗練させることができそうです。

 

差が付くポイント2:「production」を「本番環境の~」という修飾語として使う

本番システム:Production System

本番サーバー:Production Server

など、「production」を「system」や「server」などの単語と組み合わせて使用することもできます。

 

さらに応用編として「本番環境の SMS サイト データベースのバックアップを作成する」などの文を「Back up the SMS site database in the production environment.」と表現する代わりに、「Back up the production SMS site database.」と修飾したい語句の前に持ってくることで、すっきりとした英語表現を使用することができます。

 

差が付くポイント3:「Go Live」などの上級表現でプロジェクト完了の喜びをシェアしよう

例えば「サービスを本番環境に配備する準備が整いました」といったプロジェクトの区切りと鳴る台詞では、いつもと違う表現を利用できたら嬉しいですよね。

チーム全体でローンチまでたどり着いた喜びを共有するためにも、例えば次のような表現を使ってみてはいかがでしょう?

Our new service is ready to go live.

 

「本番環境」や「稼働環境」に関連する英語表現をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?

海外のチームやクライアントが関わる開発プロジェクトでは、まずは誤解を避けることが第一です。

その上で、表現をすっきりさせる小さな工夫や、プロジェクト完成をクールに伝える表現を上手に取り込めると、メンバー間のコミュニケーションがよりスムーズになるかもしれません。

皆様の開発プロジェクトがうまくいくことを祈っています。